2025/04/01

副栄養素は“脇役”じゃない ― タンパク質だけでは身体はうまく回らない ―

こんにちは。筋肉薬剤師 北川俊一です。

ダイエットやボディメイク、トレーニングの話になると、
「まずはタンパク質」「プロテインを飲めばOK」
という話題になりがちです。

確かに、タンパク質は筋肉づくりに欠かせない栄養素です。
しかし実際の現場では、

  • 食事量は足りているのに疲れやすい

  • トレーニングを続けているのに伸び悩む

  • 体調が安定しない

こうした悩みを抱える方も少なくありません。

その背景にあることが多いのが、
ビタミン・ミネラル・食物繊維といった「副栄養素」の不足です。


副栄養素とは何か?

副栄養素とは、
エネルギー源にはならないものの、
身体の機能を円滑に動かすために不可欠な栄養素です。

「副」と付いていますが、役割は決して脇役ではありません。

ビタミンの役割

  • 体内の代謝反応を円滑に進める

  • エネルギー産生や回復をサポート

例)

  • ビタミンB群:糖質・脂質・タンパク質の代謝を助ける

  • ビタミンC・E:抗酸化作用により疲労やストレスへの耐性を支える

ミネラルの役割

  • 筋肉・骨・神経の働きを調整

  • 水分・電解質バランスを維持

例)

  • カルシウム・マグネシウム:筋収縮や神経伝達に関与

  • :酸素運搬を支え、不足すると疲れやすくなる

食物繊維の役割

  • 腸内環境を整え、栄養吸収をサポート

  • 血糖変動や食欲の安定に関与

腸内環境が乱れると、
「食べているのに吸収されにくい」状態になることもあります。


タンパク質だけでは筋肉は育たない理由

「トレーニング後にプロテインを飲んでいるのに成果が出ない」
そんなケースでは、**タンパク質を“使う側の栄養素”**が不足していることがあります。

具体例として、

  • ビタミンB6:タンパク質代謝を支える

  • マグネシウム:筋肉の収縮・弛緩を調整

  • カリウム:水分バランス・むくみの調整

これらが不足すると、
摂取したタンパク質が十分に活かされません。

つまり、
筋肉づくり=タンパク質量 × 代謝環境
という視点が重要になります。


健康的な食事管理で大切な考え方

健康づくりやボディメイクにおいて大切なのは、
短期間の制限ではなく「続けられる設計」です。

私が現場で重視しているのは、

  • 「減らす」よりも「整える」

  • 完璧よりも再現性

  • 一時的な成果より長期安定

という考え方です。

副栄養素を意識することは、
食事を厳しくすることではなく、
身体が本来の機能を発揮しやすい状態をつくることでもあります。


まとめ

  • タンパク質は重要だが、それだけでは不十分

  • 副栄養素は代謝・回復・パフォーマンスの土台

  • 食事は「量」だけでなく「使われ方」が重要

トレーニングの成果を高めたい方こそ、
一度「副栄養素」という視点で食生活を見直してみてください。

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