2026/01/18

花粉症は「免疫が弱い」から起きる? 実はそれ、誤解です 筋肉薬剤師/北川俊一

春の季節になると、鼻水・くしゃみ・目のかゆみでつらい方が増えます。よくある自己判断のひとつが「免疫が弱いから花粉症になった」という考え方ですが、ここは誤解。HPの情報提供コンテンツ向けに、簡潔に整理しておきます。

まず結論

花粉症は 免疫が弱いから起きるわけではなく、免疫が過剰に反応している状態(アレルギー反応) です。風邪や感染症とは仕組みが異なります。

仕組みをかんたんに

• 本来は無害な花粉を、体が「有害」と誤認する。

• それに対して過剰に免疫反応を起こし、くしゃみ・鼻水・かゆみなどの症状を出す。

• つまり「免疫が働きすぎている」状態であり、弱いわけではありません。

風邪(感染)との違い — 短くまとめると

• 花粉症:感染ではない。免疫の過剰反応 → 抗アレルギー薬や点鼻ステロイドで症状を抑える。

• 風邪 :ウイルス感染 → 解熱や安静、(必要なら)医師の診断。

→ 抗菌薬は花粉症には効きません。

薬は何をしているか(代表例)

• 抗ヒスタミン薬(内服)…くしゃみ・鼻水・目のかゆみを和らげる

• 点鼻ステロイド(鼻用)…鼻炎の炎症を抑え、効果が強い

• 目薬(抗アレルギー)…目のかゆみに有効

→ 「完全に治す」薬ではなく、過剰反応を抑え、症状と付き合いやすくするための薬です。

実務的なアドバイス(すぐできる対策)

1. 早めの対策:花粉シーズン到来前〜初期に薬を始めると効果的。

2. 外出後の工夫:帰宅時に衣類をはたく、洗顔・うがい、メガネやマスクの活用。

3. 室内対策:こまめな換気(時間に注意)、空気清浄機の併用、布団や洗濯物の外干しを控える。

4. 薬の選択:日常生活に支障がある場合は自己判断を避け、薬剤師や医師に相談して適切な薬を。

受診を検討する目安(医療機関へ)

• 市販薬で改善しない・日常生活に支障があるとき

• 強い鼻づまりで睡眠や呼吸に問題が出るとき

• 目の症状が強くて視力に影響があると感じるとき

※ 発熱や激しい喉の痛みなど「感染を疑う症状」がある場合は、別の原因(感染症等)を含め早めに受診してください。

最後に(メッセージ)

花粉症は「体が弱い」ことを意味しません。

仕組みを正しく知ることで、適切な対策と薬の使い方が選べます。つらいときは遠慮なく薬局で相談するか、必要なら専門医の受診をおすすめします。

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