2026/01/24

花粉症の薬を飲んでから「頭が回らない」と感じることはありませんか ― 眠気がなくても起こる注意点 ―

春先や季節の変わり目は、花粉症の症状により薬を使用する方が増える時期です。

症状自体は抑えられているものの、

• 眠気はない

• 意識ははっきりしている

• それでも集中しづらい

• 判断に時間がかかる

• いつもより作業ミスが増える

このような変化を感じたことはないでしょうか。

「花粉症のせいだろう」「疲れているだけかもしれない」

そう考えて見過ごされやすい状態ですが、薬の影響が関与している可能性もあります。

結論|眠くなくても能力が低下することがある

花粉症治療で使用される薬の一部では、

**インペアード・パフォーマンス(impaired performance)**と呼ばれる状態が起こることがあります。

これは主に抗ヒスタミン薬の作用によって生じる、

• 集中力

• 判断力

• 作業効率

といった認知機能の低下を指します。

重要なのは、

強い眠気がなくても起こりうるという点です。

「眠くないから問題ない」とは限らない副作用として、医療現場でも知られています。

なぜ起こるのか|自覚しにくい中枢神経への影響

抗ヒスタミン薬は、

くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を抑える一方で、

一部は脳(中枢神経)にも作用します。

その結果、

• ぼんやりする

• 思考の切り替えが遅くなる

• 判断に時間がかかる

といった変化が現れることがあります。

この状態の特徴は、

本人が「異常」として自覚しにくい点にあります。

眠気という分かりやすいサインが出ないため、

気づかないまま日常生活を続けてしまうケースも少なくありません。

日常生活で想定される影響例

インペアード・パフォーマンスが起こると、

以下のような場面で影響が出る可能性があります。

• 仕事での判断ミスや確認漏れ

• 読書や資料作成の効率低下

• 学習内容が頭に入りにくい

• 運転時の反応速度低下

これらは意欲や集中力の問題ではなく、

薬の特性として起こりうる反応です。

薬は「症状を抑える」だけでなく「生活に合うか」が重要

花粉症治療では、

• 症状を抑えること

• 日常生活を安全かつ快適に送ること

この両立が大切です。

「眠くなりにくいと書いてある」

「市販薬だから大丈夫」

といったイメージだけで選ぶのではなく、

• 仕事の内容

• 運転の有無

• 集中力を要する作業の頻度

など、自身の生活に合っているかという視点が欠かせません。

まとめ|正しく知ることが最大の対策

インペアード・パフォーマンスは、

• 花粉症治療を受ける人なら誰にでも起こりうる

• 眠気がなくても生じる

• 自覚しにくい

という特徴があります。

薬を必要以上に怖がる必要はありません。

しかし、知らずに使い続ける必要もありません。

薬の作用と特徴を理解したうえで選択することが、

安全で納得のいく治療につながります。

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