2026/01/26

抗ヒスタミン薬は何をしている薬か ― 鼻水・くしゃみを「止める薬」ではありません ―

花粉症の代表的な症状である、鼻水やくしゃみ。

これらに対して処方・市販されるのが「抗ヒスタミン薬」です。

多くの方が

「鼻水を止める薬」

「くしゃみを抑える薬」

というイメージを持っていますが、実際の役割は少し異なります。

抗ヒスタミン薬を正しく理解することは、

花粉症と無理なく付き合うための重要なポイントになります。

結論|抗ヒスタミン薬は「体の反応を調整する薬」

抗ヒスタミン薬は、

症状を力づくで止める薬ではありません。

花粉が体内に入ったときに起こる

過剰な防御反応を穏やかにする薬

という位置づけです。

その中心にあるのが「ヒスタミン」という物質です。

花粉症の仕組み|ヒスタミンとは何か

花粉が鼻や目の粘膜に付着すると、

体はそれを「異物」と判断します。

その結果、体内で

ヒスタミン

という物質が放出されます。

ヒスタミンの本来の役割は、

• 異物が侵入したことを知らせる

• 外へ排出しやすくする

という、防御反応そのものです。

つまり花粉症は、

体の機能が弱っている状態ではなく、働きすぎている状態

と考えることができます。

鼻水が出る理由|洗い流すための反応

花粉症の鼻水は、

体が花粉を外へ流そうとする反応です。

ヒスタミンの作用により、

• 鼻の血管が広がる

• 水分の分泌が増える

ことで、

透明でさらさらした鼻水が大量に出ます。

抗ヒスタミン薬は、

この「出しすぎている反応」を抑えることで、

症状を軽減します。

くしゃみが出る理由|異物を排出する反射

くしゃみも同様に、

鼻に入った花粉を一気に外へ出すための反射反応です。

連続してくしゃみが出るのは、

それだけ体が「異物が残っている」と判断している状態です。

抗ヒスタミン薬は、

この反射が過剰になりすぎないよう調整しています。

「症状=悪」ではないという考え方

鼻水やくしゃみはつらい症状ですが、

それ自体は体を守るための反応です。

• 反応があること自体は正常

• ただし、強すぎると日常生活に支障が出る

このバランスを整えるために、

抗ヒスタミン薬は使われます。

そのため、

• 症状が軽い場合

• 生活への影響が少ない場合

には、

必ずしも強い薬が必要とは限りません。

まとめ|仕組みを知ると、薬との付き合い方が変わる

抗ヒスタミン薬は、

• ヒスタミンの働きを抑える

• 鼻水・くしゃみといった反応を穏やかにする

• 体の防御反応を完全に止める薬ではない

という特徴を持っています。

症状の背景を理解することで、

「とにかく抑える」から

「必要な範囲で調整する」

という考え方に変わります。

それが、

薬に頼りすぎず、我慢もしすぎない

花粉症対策につながります。

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