「目がかゆい」
「こすりたくなる」
「白目が赤くなる」
春の花粉、ハウスダスト、ダニなどにより、
アレルギー性の目の症状に悩む方はとても多くいらっしゃいます。
つらい症状のとき、
市販のアレルギー用目薬を使っている方も多いと思いますが、
実は、目薬の選び方次第で、効き方や安全性に大きな差が出ることがあります。
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アレルギー性結膜炎とは
アレルギー性結膜炎は、
花粉・ハウスダスト・ダニ・ペットの毛などが原因となり、
目の粘膜でアレルギー反応が起こることで発症します。
主な症状は、
• 強いかゆみ
• 充血
• 涙が出る
• 目やに(さらっとしたもの)
などです。
この反応の中心にあるのが、
ヒスタミンという物質です。
ヒスタミンが放出されることで、
かゆみや炎症が起こります。
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アレルギー用目薬の主なタイプ
アレルギー用点眼薬には、いくつかの種類があります。
① 抗ヒスタミン薬配合
ヒスタミンの働きを抑えて、
かゆみを素早く抑えるタイプです。
• 即効性が期待できる
• かゆみが強いときに使われる
一方で、症状の出始めや体質によっては、
効果の持続が短い場合もあります。
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② メディエーター遊離抑制薬
アレルギー反応そのものを起こしにくくするタイプです。
• 予防的な意味合いが強い
• 効果はゆっくり
• 継続使用で安定しやすい
「毎年同じ時期に症状が出る方」には、
このタイプが向いていることもあります。
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③ ステロイド点眼薬(※医師の処方)
炎症を強力に抑える薬です。
• 症状が非常に強い場合
• 充血・腫れが強い場合
に使われます。
ただし、
• 眼圧上昇
• 感染症のリスク
などもあるため、
必ず医師の管理下で使用する必要があります。
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市販の目薬で注意したいポイント
市販のアレルギー用目薬には、
以下のような成分が一緒に入っていることがあります。
• 血管収縮薬(赤みを一時的に取る)
• 清涼成分(スーッとする)
これらは、
「効いた感じ」は出やすい一方で、
根本的なアレルギー炎症を抑えているわけではありません。
長期使用や頻回使用により、
かえって目の状態を不安定にすることもあります。
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こんな場合は、受診・相談を
次のような場合は、
市販薬だけで様子を見るのではなく、
眼科受診や薬剤師への相談をおすすめします。
• かゆみが強く、日常生活に支障がある
• 充血や痛みが強い
• 目やにが増えてきた
• 片目だけ症状が強い
• 何日使っても改善しない
アレルギーと思っていても、
感染症や別の目の病気が隠れていることもあります。
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まとめ|「アレルギー用」と書いてあっても、中身はさまざま
アレルギー性の目のかゆみは、
つらい症状ですが、
• 原因
• 症状の強さ
• 目の状態
によって、
適した目薬は変わります。
「アレルギー用だから大丈夫」ではなく、
「今の症状には、どのタイプが合っているか」
を意識することが、
安全で効果的なセルフケアにつながります。
迷ったときは、
症状をそのまま薬剤師に伝えてください。
目の状態に合わせた選択を、
一緒に考えることができます。
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