2026/02/22

胃薬を継続している方へ ― 消化吸収の視点から考える胃の働き ―

胃の不快感や胸やけなどの症状に対し、

市販薬や処方薬の胃薬を継続的に使用している方は少なくありません。

• 食後に胃が重い

• ムカムカ感がある

• 逆流症状がある

• 胃薬を常備している

こうした状態が続いている場合、

症状を抑えることとあわせて、胃の本来の働きにも目を向けることが重要です。

結論|胃薬は「必要時に適切に使用する」ことが基本

胃薬は、

• 強い胃痛

• 胃炎・胃潰瘍

• 逆流性食道炎

• 医師の指示がある場合

などにおいて、非常に有効な治療手段です。

一方で、

長期間にわたり自己判断で胃酸抑制薬を常用することは、消化吸収に影響を及ぼす可能性があります。

症状の背景を見直しながら、適切に使用することが大切です。

胃の主な役割

胃は単なる食物の通過点ではなく、重要な消化器官です。

主な働きは以下の通りです。

• 胃酸による殺菌作用

• たんぱく質の消化補助

• 消化酵素の活性化

• 食物の分解と小腸への送り出し

特に胃酸は、

消化と感染防御の両面で重要な役割を担っています。

胃酸を抑えすぎた場合に起こりうる影響

胃酸分泌を抑制する薬剤(H2ブロッカー、PPIなど)を長期使用した場合、

• たんぱく質消化の効率低下

• ビタミンB12吸収低下

• 鉄吸収低下

• 腸内環境への影響

などが報告されています。

すべての方に起こるわけではありませんが、

栄養状態や体調に影響する可能性があることは理解しておく必要があります。

胃の不調の背景にある生活要因

慢性的な胃の不調の背景には、以下のような生活習慣が関係していることがあります。

• 早食い・咀嚼不足

• 過食

• 夜遅い食事

• 強いストレス

• カフェイン過多

• 睡眠不足

胃は自律神経の影響を強く受ける臓器です。

生活リズムの乱れや精神的緊張は、胃酸分泌や胃運動に影響を及ぼします。

胃の負担を減らすために見直したいポイント

胃薬を急に中止する必要はありませんが、

以下の点を整えることで症状が改善する場合があります。

1. よく噛んで食べる

消化は口腔内から始まります。

咀嚼を増やすことで胃の負担が軽減されます。

2. 食事量を適切に保つ

満腹まで食べる習慣は胃酸分泌を促進し、胃もたれや逆流の原因になります。

3. 就寝直前の食事を避ける

食後すぐの横臥は逆流症状の誘因となります。

4. 自律神経を整える生活習慣

十分な睡眠、入浴、適度な運動、リラクゼーションは胃機能の安定に寄与します。

「対症療法」と「背景調整」の両立

胃薬は症状を緩和する有効な手段です。

しかし、

• なぜ症状が出ているのか

• 生活背景に原因はないか

を確認することが、長期的な改善につながります。

症状の抑制(対症療法)と、

生活習慣の見直し(背景調整)を併用することが重要です。

まとめ|胃の不調が続く場合は専門家へ相談を

胃の症状が長期間続く場合や、

薬が手放せない状態が続く場合は、

• 医師

• 薬剤師

にご相談ください。

特に、

• 黒色便

• 体重減少

• 強い痛み

• 嚥下困難

などの症状がある場合は、速やかな受診が必要です。

胃は生活習慣の影響を受けやすい臓器です。

症状だけでなく、その背景にも目を向けることが、健康維持の第一歩となります。

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