2026/10/03

「あの時はありがとうございました」 ―続けてくれていたことが、何より嬉しかった日

はじめに

先日、以前運動指導をさせていただいた方に、偶然お会いしました。今回は、その再会を通してあらためて考えた、「薬」と「運動・生活習慣」の関係についてお話ししたいと思います。

偶然の再会

その方は、腰の痛みはあるものの、

「以前、運動指導をしてもらって、運動の大切さが分かった。今も定期的に運動を続けています」

とのこと。そして、

「あの時はありがとうございました」

と声をかけてくださいました。

その後もご自身で運動を続けていることが、とても嬉しかったです。

「指導したこと」より「続けていること」の価値

運動指導をしたこと以上に、その後もご自身で運動を続けていること。そこに、とても大きな意味があるように感じました。

どれだけ丁寧に運動指導をしても、その場限りで終わってしまえば、その方の生活は変わりません。逆に、きっかけが小さなものであっても、それが日々の習慣として根づけば、長い時間をかけて体を支える力になっていきます。今回の再会は、まさにその「続いていたこと」の価値を実感する出来事でした。

薬に頼りながら、生活習慣でも身体を支える

薬を使って痛みや症状を抑えることも、もちろん大切です。実際、腰の痛みと付き合いながら生活されている中で、薬が必要な場面も当然あるはずです。

でも、それだけではなく、日頃から運動をしたり、食事や睡眠などの生活習慣を少しずつ整えたりする。必要なところでは薬に頼りながら、できるところは日々の生活習慣でも身体を支えていく。そんな健康づくりが大切なのだと、あらためて感じました。

「薬を否定するのではなく、薬だけに頼らない」

今回の出来事は、僕が大切にしている

「薬を否定するのではなく、薬だけに頼らない」

という考え方にもつながる出来事でした。運動指導という一つのきっかけが、その方の中でずっと続いていたこと。それは、何かを「教える」ことよりも大きな価値があるように思います。

薬剤師として、薬による治療の大切さを日々感じながらも、同時に、生活習慣という「もう一つの選択肢」を持っておくことの意味を、あらためて考えさせられました。

おわりに

こうやって、少しずつでも自分の健康を自分で支える習慣を持つ方が増えていったら嬉しいなと思います。

僕自身も、そんなきっかけを作れるように、これからも活動していきたいと思います。

北川 俊一(薬剤師 / スポーツファーマシスト)
Well Lab — well-lab-kitagawa.net
「薬を否定しない。でも薬だけに頼らない。」

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