2026/05/10

体の不調を感じたとき、すぐ薬に頼っていませんか| 薬局で毎日見てきた、不調の背景にある本当の原因

体の不調と生活習慣——
薬を使う前に確認してほしい4つのこと

はじめに

「なんとなく不調が続いている」
「すぐ薬を探してしまう」

こうした状況は
薬局での服薬指導の場面でも
非常によく見られます。

薬が必要なときは
迷わず使うべきです。

しかし不調の背景に
生活習慣の乱れが隠れているケースが
多く存在します。

薬を使う前に
4つの生活習慣を確認することが
体の回復力を取り戻す
最初のステップです。

現場で見てきたこと

服薬指導の場面で
「最近ずっとだるくて」という
相談を受けることがあります。

詳しく伺うと
ほぼ必ずいずれかが
出てきます。

睡眠が取れていない。
食事が乱れている。
水分をほとんど飲んでいない。
全く体を動かしていない。

不調の原因が薬不足ではなく
生活習慣の乱れにあった
ケースを多く経験しています。

原因を正確に把握した上で
薬が必要かどうかを
判断することが
薬剤師としての役割だと
考えています。

確認してほしい4つの生活習慣

睡眠:量より質

睡眠不足は
免疫機能・認知機能・
代謝機能の低下に
直結します。

重要なのは
時間だけでなく
睡眠の深さです。

入眠後90分の
深いノンレム睡眠時に
成長ホルモンが最大分泌され
体の修復が促進されます。

就寝前のスマートフォン使用・
カフェインの過剰摂取・
運動不足が
睡眠の質を低下させます。

「8時間寝たのに疲れが取れない」
という方の多くは
睡眠の質に問題があります。

食事:タンパク質が足りているか

タンパク質は
筋肉・免疫細胞・
酵素・ホルモンの材料です。

不足すると体の修復・
免疫機能・回復力が
低下します。

摂取量の目安は対象によって異なります。

一般成人:体重×0.8g/日(WHO推奨)。
活動的な成人:体重×1.2〜1.6g/日。
アスリート・筋肥大目的:
体重×1.6〜2.2g/日。

「ちゃんと食べている」という方でも
タンパク質が不足している
ケースが多く見られます。

まず自分の摂取量を
確認することが重要です。

水分:1日を通して飲めているか

水分不足は
頭痛・倦怠感・
集中力低下の
原因になります。

1日の水分摂取目安は
食事からの水分を含め
約2リットルとされています。

コーヒー・緑茶・アルコールは
利尿作用があるため
水分補給としては
カウントしにくいです。

水・白湯・麦茶で
こまめに補給することが
推奨されます。

運動:体を動かす機会があるか

運動不足が続くと
筋肉量が低下し
基礎代謝が落ちます。

少し動いただけで
疲れやすい体になっていきます。

「疲れているから動けない」ではなく
「動かないから疲れやすくなっている」
というケースが
多く存在します。

適度な運動は
血流促進・代謝向上・
自律神経の安定化に
働きかけます。

週1回・10分の歩きから
始めるだけで十分です。

この4つが整うだけで
体の回復力が変わる理由

4つの生活習慣は
独立した要因ではなく
相互に影響しあっています。

睡眠が改善すると
運動する気力が出てくる。
運動すると
食欲・栄養吸収が改善する。
水分が整うと
代謝・血流が安定する。
栄養が整うと
睡眠の質が上がる。

一つを改善すると
他にも良い影響が波及します。

薬は症状を抑えます。

体の回復力を高めるのは
この4つです。

受診が必要なときは迷わず病院へ

以下に該当する場合は
自己判断せず
速やかに医療機関を
受診してください。

2週間以上続く倦怠感・疲労感。
急な体重減少。
発熱が続く。
息切れ・動悸などの症状。

生活習慣の改善で
対処できる不調と
医療が必要な不調があります。

その見極めも
薬剤師にご相談いただけます。

まとめ

体の不調を感じたとき
まず薬を探す前に
睡眠・食事・水分・運動という
4つの生活習慣を確認してください。

受診が必要なときは迷わず病院へ。

その上で生活習慣も
一緒に見直す。

薬と生活習慣を組み合わせることが
体の回復力を取り戻す
現実的なアプローチです。

生活習慣・体調管理についてご不明な点は
お気軽にご相談ください。

───
北川 俊一(薬剤師 / スポーツファーマシスト)
Well Lab — well-lab-kitagawa.net

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