こんにちは。
筋肉薬剤師 北川俊一です。
今回は「ダイエットのゴール設定」について、
日々の相談対応や自身の経験を踏まえた考え方をお伝えします。
最初に、結論からお伝えします。
一生続けることを前提にしたダイエットなら、
無理をした時点で“失敗の設計”になっている可能性が高い。
ダイエットの相談を受けていると、
目標設定は大きく次の3つに分かれます。
6ヶ月後に◯kg減らす
1年後までに理想の体型になる
できるだけ長く、健康な状態を保ちたい
このうち、
「一生健康でいたい」というゴールを含んでいる場合、
短期間で無理をするダイエットは、むしろ逆効果になることがあります。
私自身、
ボディビルの大会や特定の期限がある場合を除き、
基本的には一生続けられる形のダイエットをおすすめしています。
その理由は、
「ダイエット」という言葉の本来の意味にあります。
「ダイエット(diet)」は、
古代ギリシャ語の Diaita(ディアイタ) に由来し、
生活様式
生活習慣
日常の過ごし方
といった意味を持つ言葉です。
本来のダイエットは、
一時的に体重を減らす行為ではなく、
健康的な生活習慣そのものを指します。
しかし日本では、
体重を落とすための食事制限
短期間で結果を出す方法
といった意味合いで使われることが多くなりました。
この認識のズレが、
「頑張ったのに続かないダイエット」を生みやすくしています。
短期間で結果を出そうとすると、
どうしても無理な手段に頼りがちです。
その結果、次のようなリスクが高まります。
極端な食事制限
→ 栄養不足や筋肉量低下により、基礎代謝が下がりやすい
過度な運動
→ 疲労やケガが蓄積し、継続できなくなる
強いストレス
→ 食欲の暴走や、反動によるリバウンド
短期ダイエットは、
「生活を整える期間」ではなく
「耐え続ける期間」になりやすいのが特徴です。
もしダイエットが一生続くものだとしたら、
耐え続ける設計は現実的ではありません。
一生続けられるダイエットに必要なのは、
特別な方法ではなく、無理のない習慣化です。
考え方の例を挙げると、
無理な運動を課すのではなく
→ 自分が続けられる運動を選ぶ
「食べてはいけない」と縛るのではなく
→ 「どう食べるか」を考える
短期間の数字にこだわるのではなく
→ 長期的な体調・体型の安定を目標にする
判断基準としては、常に
「このやり方を、この先も続けられるか?」
を自分に問いかけてみることが有効です。
無理なダイエットは、
身体だけでなく、メンタル面にも影響します。
ストレスが強くなると、
暴飲暴食に走りやすくなる
イライラしやすくなる
ダイエットそのものが嫌になる
といった悪循環に入りやすくなります。
これは「意志が弱い」のではなく、
設計そのものが無理になっているサインです。
ダイエットの本質は「生活習慣の改善」
無理を前提にした方法は、長期的に続かない
一生ものを目指すなら、続けられる形が最優先
判断基準は「このまま続けられるかどうか」
一生もののダイエットなら、無理をしたら失敗である。
この視点を持つだけで、
ダイエットの考え方は大きく変わります。
数字だけに振り回されず、
生活全体を整える視点で、
長く安定した健康を目指していきましょう。
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