2025/04/22

やる気がなくても行動できる仕組み ―「環境デザイン」という考え方 ―

こんにちは。
薬剤師として、また運動・生活習慣に関わる立場から健康情報を発信している
筋肉薬剤師・北川俊一です。

このコラムでは、
健康習慣を無理なく続けるための
考え方・仕組み・環境づくりについて整理して共有しています。

今回は、
「やる気が続かない」「気分に左右されて行動できない」
そんな悩みを持つ人に知ってほしい
環境デザインという考え方についてまとめます。


今日の結論:やる気を捨てて、環境を味方にする

健康習慣を続けるうえで重要なのは、
「やる気を出し続けること」ではありません。

むしろ、
やる気がなくても行動できる環境を先につくること
これが継続のカギになります。


なぜ「やる気」では続かないのか?

「明日から運動しよう」
「今度こそ生活を整えよう」

そう思ったのに、数日で元に戻ってしまう。
多くの人が経験していることです。

理由はシンプルで、
やる気は気分や体調に左右される不安定なものだから。

  • やる気が出ない日は、何もできず自己嫌悪

  • やる気が出すぎると、やりすぎて疲弊

この波に振り回されている限り、
習慣は安定しません。

そこで役立つのが
**やる気に頼らない「環境デザイン」**です。


無理なく続けるための環境デザイン例

環境デザインとは、
「行動せざるを得ない流れを先につくること」。

特別なことではなく、
日常の小さな工夫の積み重ねです。

例えば――

  • 時短家電を使い、余白の時間を確保する

  • 外食や冷凍食品を活用し、食事の負担を下げる

  • 学習や運動の予定を先にスケジュールに入れる

  • 家や職場の近くなど、移動の負担が少ない場所を選ぶ

  • 生活環境そのものを、自分のペースに合う形へ調整する

こうした仕組みがあると、
「やる気がある・ない」に関係なく行動が起こります。


実体験:環境が変わると、行動は自然に変わる

私自身も、
環境の影響を強く実感した経験があります。

以前は、休日にまとまった時間を確保して
長時間トレーニングを行っていましたが、
移動や準備の負担が大きく、気持ちが続かない時期がありました。

そこで発想を変え、
**「平日の昼休みに短時間で行う」**という環境を選択。

結果として、

  • 平日は短時間、休日は余裕のある時間配分

  • 週あたりの運動時間が安定

  • 無理なく継続できる状態に

この経験から、
行動を決めるのは意志より環境だと強く感じています。


環境が整えば、習慣は自然に続く

習慣化がうまくいかないとき、
自分の意志や根性を責めがちですが、
多くの場合は「仕組み」が合っていないだけです。

  • 行動までのハードルが高すぎないか

  • 日常の流れに組み込めているか

  • 疲れている日でも実行できる形か

こうした視点で環境を見直すと、
無理なく続けられる形が見えてきます。


まとめ|環境が行動をつくる

  • やる気は不安定。環境は安定している

  • 習慣化の本質は「仕組み化」

  • 小さな環境調整が、継続を支える

  • 結果は、続いた先に自然と現れる

「続かない自分」を変えようとするより、
続いてしまう環境を先につくる。

それが、
健康習慣を長く続けるための現実的な考え方です。

このコラムが、
生活を少し見直すきっかけになれば幸いです。

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