2025/12/28

筋トレはムキムキになるためじゃない ― 筋肉は「動く内分泌器官」だった ―

こんにちは。

筋肉薬剤師の北川俊一です。

「筋トレって、ムキムキになりたい人がやるものですよね?」

「体を引き締めたいだけなのに、筋肉がつきすぎたら嫌だな…」

女性の方とお話ししていると、

こうした声を本当によく耳にします。

ですが実は――

筋トレの目的は、見た目を変えることだけではありません。

今回は薬剤師の視点から、

**“筋肉が体に与えている本当の役割”**について、できるだけやさしくお話しします。

結論:筋トレは「体調を整えるスイッチ」

最初に結論からお伝えします。

筋トレは、

ムキムキになるためのものではなく、

体を内側から整えるための習慣です。

その理由は、筋肉が

・体を動かすための組織

であるだけでなく、

・ホルモンのような物質を分泌する「内分泌器官」

でもあるからです。

この仕組みを知ると、

「運動=しんどいもの」というイメージが、少し変わるかもしれません。

理由:筋肉は「マイオカイン」を分泌する

筋肉を動かすと、

マイオカインと呼ばれる物質が分泌されます。

あまり聞き慣れない言葉ですが、

働きはとてもシンプルです。

マイオカインの主な作用

  • 血糖値を安定させる
  • 脂肪を燃えやすくする
  • 体内の炎症を抑える
  • 気分を前向きにする
  • 免疫機能をサポートする

つまり筋肉は、

動かすだけで体にとって良い指令を全身に送ってくれる存在なのです。

薬剤師的に例えるなら、

「1つで複数の作用をもつ、やさしい体内調整役」

といったイメージです。

なぜ筋トレで「体が楽になる」のか

「筋トレをすると、余計に疲れそう…」

そう感じる方も多いと思います。

ですが、こんな変化を感じたことはありませんか?

  • 階段の上り下りが楽になった
  • 夕方の疲れが前より残りにくい
  • 肩こりや腰の重さが軽くなった
  • 寝つきが良くなった

これは、筋肉量が増えたというよりも、

  • 神経と筋肉の連携がスムーズになり
  • 無駄な力みが減り
  • 体の使い方が整ってきた

その結果として起こる変化です。

筋肉がある=力が強いではなく、

筋肉がある=体を上手に使える。

この状態が、日常生活の「楽さ」を支えています。

「ムキムキにならないか心配…」という方へ

安心してください。

日常生活レベルの筋トレで、

女性がムキムキになることは、ほとんどありません。

多くの場合、先に現れるのは、

  • 姿勢が整う
  • 体のラインが自然にスッとする
  • 不調が出にくくなる

といった変化です。

目指すのは、

「追い込む筋トレ」ではなく、

筋肉を“目覚めさせる”ための運動です。

まとめ:筋トレは、未来の体への投資

筋トレは、

体を追い込むためのものではありません。

  • 体調を整える
  • 薬に頼りすぎない体をつくる
  • 年齢を重ねても動ける体を守る

そのための、とても合理的な健康習慣です。

まずは、

  • スクワットを5回
  • かかと上げを10回
  • 椅子から立つ動作を丁寧に行う

それだけで十分です。

体は、使えば使うほど応えてくれます。

あなたの毎日が、少しでも楽に、心地よくなりますように。

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