2026/01/12

ロキソニンとカロナールの違い 「どちらが強い?」ではなく、役割で選ぶ。

こんちには、筋肉薬剤師の北川俊一です。

はじめに

頭痛や生理痛、発熱の場面で「ロキソニン(ロキソプロフェン)とカロナール(アセトアミノフェン)、どちらがいいですか?」と尋ねられることが多くあります。どちらが“強い”かという単純な比較ではなく、両者は作用する場所や役割が異なる薬です。ここでは、選び方の考え方をわかりやすく整理します。

結論(要点)

• ロキソニンとカロナールは「強さ」の優劣で選ぶ薬ではありません。

• 大切なのは「なぜ痛いか」「なぜ熱が出ているか」を考え、役割に応じて使い分けることです。

• 自己判断が難しい場合は、薬剤師や医師に相談してください。

作用の違い(簡潔に)

• ロキソニン(ロキソプロフェン):体の末梢、つまり炎症が起きている“現場”で働きます。炎症に伴う痛み・腫れ・発熱を抑えるのが得意です。

• カロナール(アセトアミノフェン):主に**中枢(脳)**で痛みや熱の“感じ方”を調整します。炎症自体を強く抑える作用は弱いですが、胃腸への負担が小さく幅広い場面で使いやすい点が特徴です。

使い分けの指針(場面別の考え方)

• ロキソニンが向く場面(例)

• 外傷や炎症に伴う痛み(歯痛、捻挫、ぎっくり腰 など)

• 動かすと悪化する明らかな炎症性の痛み

• 炎症性の発熱が強い場合

• カロナールが向く場面(例)

• 発熱の調整(特にウイルス性の発熱で無理に熱を下げたくないがつらいとき)

• 頭痛や生理痛の初期の不快感の緩和

• 胃腸障害や腎障害が心配な方、高齢者、妊婦、小児など、胃腸への刺激を避けたい場合

副作用・注意点(方向性の違い)

• ロキソニン(注意点)

• 胃腸障害(胃痛・胃潰瘍)や血液凝固への影響、腎機能への負担などが生じることがあります。空腹時・長期連用は注意が必要です。

• カロナール(注意点)

• 胃への刺激は少ない一方、過量服用は肝臓に負担をかけるリスクがあります。特に飲酒時や既に肝疾患がある方は注意が必要です。

• 共通の注意:既往歴や常用薬(抗凝固薬・降圧薬など)がある場合、併用による影響が出る可能性があります。薬の種類・用量は添付文書や薬剤師の指示に従ってください。

解熱の観点での違い(ポイント)

• ロキソニン:炎症そのものを抑えるため、炎症が原因の発熱に有効なことが多い。

• カロナール:体温上昇の“感じ方”を調整して体温を下げるため、症状の緩和には適するが、炎症そのものは主対象ではない。

→ 無理に熱を止めるべきでない状況(発熱は免疫反応の一部)では、カロナールの方が選ばれるケースがあります。

相談の目安(薬局・医療機関へ)

• 症状の程度や性質が変わった、激しい症状がある(呼吸困難、意識障害、激しい胸痛など)場合は速やかに受診を。

• 常用薬がある方、持病(肝・腎疾患、胃潰瘍、高血圧など)がある方は、薬剤師に必ず相談してください。

• どちらを使うべきか迷う場合は、症状の「きっかけ(外傷か感染か等)」「主な症状(炎症性か不快感中心か)」「既往歴・併用薬」を伝えると適切な案内が受けられます。

まとめ

• ロキソニンとカロナールは役割の異なる薬です。優劣で選ぶのではなく、痛みや発熱の「原因と状態」に応じて使い分けることが重要です。

• 薬は適切に使えば回復を助ける有用な道具になります。自分の症状や既往歴に合わせて、薬剤師・医師に相談して正しく選びましょう。

注意:本ページは一般向けの情報提供です。具体的な服用の可否・用量・組み合わせについては医師または薬剤師にご相談ください。

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