2026/01/15

「頓服が効かない」は体質の問題ではないことも ― 薬剤師が伝えたい、頓服薬の正しい使い方 ―

はじめに

頭痛や生理痛、急な体調不良など、

必要なときに使用する薬として処方・販売されるのが「頓服薬(とんぷくやく)」です。

一方で、

「飲んだけれど効かなかった」

「自分には合わない薬だと思った」

という声も少なくありません。

しかし、薬局での相談を通して見えてくるのは、

頓服薬が効かない原因が体質ではないケースが多いという事実です。

結論:頓服薬は「症状が出始めた時」に使う薬

頓服薬は、症状が限界まで強くなってから使用する薬ではありません。

違和感やつらさが出始めた段階で使用することで、効果が安定しやすくなります。

この基本的な考え方を知っているかどうかで、

薬の効き方や日常生活の快適さは大きく変わります。

なぜ頓服薬が「効かない」と感じやすくなるのか

① 症状がピークに達してから使用している

痛みや不調が強くなりきった状態では、

• 炎症が進行している

• 神経が過敏になっている

といった状態になりやすく、

薬が本来の効果を発揮しにくくなることがあります。

② 我慢を重ねて使用のタイミングを逃している

「できるだけ薬を使いたくない」という考えは自然ですが、

我慢が続くことで、

• 症状が長引く

• 回復までに時間がかかる

といった結果につながる場合もあります。

③ 「すぐ効くはず」と考えてしまう

頓服薬であっても、

効果が現れるまでに30分〜1時間程度かかる薬は少なくありません。

服用後すぐに変化を感じられないからといって、

「効いていない」と判断してしまうのは誤解につながります。

現場でよくある相談例

薬局では、次のような相談を受けることがあります。

「痛みをかなり我慢してから飲んだのですが、あまり効かなくて…」

詳しく話を聞くと、

• 症状を長時間我慢していた

• 仕事や家事が一段落してから服用していた

というケースが多く見られます。

このような場合、

もう少し早い段階で使用していれば、症状が軽く済んだ可能性も考えられます。

まとめ:使い方を見直すことも大切

• 頓服薬が効かない原因は体質とは限らない

• 多くは「使用するタイミング」による影響

• 頓服薬は「限界」ではなく「症状の出始め」で使用する

• 正しく使うことで、薬の追加や強い薬を避けられることもある

薬が効かないと感じた場合、

自己判断で中止する前に、薬剤師へ相談することが重要です。

服用のタイミングや使い方を少し見直すだけで、

日常生活の負担が軽くなることもあります。

※本コンテンツは一般的な情報提供を目的としています。

※症状や治療内容により対応が異なる場合があります。

※個別の判断については、医師または薬剤師へご相談ください。

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