2026/01/17

市販薬と処方薬の違い ― 「効き目の強さ」だけで判断していませんか ―

こんちには、筋肉薬剤師 北川俊一

体調がすぐれないとき、

「まずは市販薬で様子を見よう」

「処方薬のほうが強い薬なのでは?」

このような疑問を持つ方は少なくありません。

市販薬と処方薬は、

単純に「強い・弱い」で比較するものではなく、

使われる前提と役割が異なる薬です。

本ページでは、その違いを整理します。

結論

市販薬と処方薬の違いは「効き目の強さ」ではなく「使う前提」

市販薬と処方薬は、

どちらが優れているという関係ではありません。

症状の程度、期間、原因の有無などに応じて

適切に使い分けることが重要です。

なぜ違いがあるのか

設計思想の違い ―

市販薬の特徴

安全性を重視し、自己判断で使うことが前提

市販薬は誰でも購入できるため、

以下のような設計になっています。

• 副作用が起こりにくい

• 用量が比較的控えめ

• 飲み合わせのリスクが少ない

▶ 軽度な症状を短期間で様子を見る目的

処方薬の特徴

診断を前提に、効果とリスクを管理して使う

処方薬は医師の診断をもとに使用されます。

• 症状や原因に合わせて選択・調整される

• 効果が明確

• 副作用や併用薬も管理される

▶ 原因に対して治療を行う目的

具体的な考え方

市販薬で様子を見てもよい場面

• 軽い頭痛や生理痛の初期

• 一時的な疲労感やだるさ

• 症状が出始めて間もない場合

無理をせず、短期間で経過を見る判断は問題ありません。

処方薬を検討したほうがよいサイン

• 市販薬を使っても改善しない

• 症状が数日以上続いている

• 同じ症状を繰り返している

この場合、

「薬が弱い」のではなく

症状の原因に合っていない可能性があります。

よくある誤解

• 処方薬=とにかく強くて危険

• 市販薬=安全だから長く使っても問題ない

どちらも正確ではありません。

市販薬でも長期使用により

体への負担が生じることがあります。

一方で処方薬も、

管理された使用であれば必要以上に怖がる必要はありません。

まとめ

大切なのは「どちらが上か」ではなく「使い分け」

• 市販薬と処方薬は役割が異なる

• 違いは強さではなく、使用の前提

• 軽度・短期間なら市販薬

• 長引く、効かない場合は処方薬を検討

判断に迷ったときは、

薬局で相談するだけでも構いません。

「この症状、市販薬で様子見して大丈夫ですか?」

その一言が、より安全な選択につながります。

※本ページは一般的な情報提供を目的としています。

※治療や服薬の最終判断は、医師・薬剤師の指示に従ってください。

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