2026/02/26

歩行時に足はしっかり上がっていますか? ― つまずき予防のために確認したいポイント ―

こんにちは、筋肉薬剤師の北川俊一です。

 

「何もないところでつまずいた」

「段差が以前より気になる」

「歩幅が小さくなったと言われた」

このような変化は、加齢とともにみられることがあります。

しかし、足が上がりにくい状態は転倒リスクの重要なサインでもあります。

早めに気づき、整えていくことが大切です。

結論|足が上がらない原因は“全身の連携”にある

歩行時に足を持ち上げる動作は、単純な筋力だけで決まるものではありません。

関与する主な要素は以下の通りです。

• 太ももの筋力

• すね(前脛骨筋)の働き

• 股関節の可動性

• 体幹の安定性

• バランス機能

これらが協調して働くことで、安全な歩行が可能になります。

そのため、足が上がらない状態は、身体全体の機能低下のサインである場合があります。

足が上がりにくくなる主な要因

1. 太ももの筋力低下

長時間の座位や活動量の減少により、太もも前面の筋力は低下しやすくなります。

その結果、

• 足が前に出にくい

• 歩幅が狭くなる

といった変化がみられます。

2. すねの筋肉の機能低下

つまずきの大きな原因の一つは、つま先が十分に上がっていないことです。

すねの筋肉(前脛骨筋)は、つま先を持ち上げる働きを担っています。

この筋力が低下すると、小さな段差でも足先が引っかかりやすくなります。

3. 股関節の可動域低下

股関節の動きが小さくなると、足を前方へ十分に持ち上げることが難しくなります。

結果として、

• すり足歩行

• 前傾姿勢

につながることがあります。

自宅でできる簡単チェック

以下の項目を無理のない範囲で確認してみましょう。

• 10歩、やや大きめの歩幅で歩ける

• 歩行時につま先が上がっている

• 腕が自然に振れている

やりにくさや不安を感じる場合は、機能低下が始まっている可能性があります。

今日からできる簡単な対策

特別な運動は必要ありません。

日常の中で継続できる軽い運動が効果的です。

① つま先上げ運動

椅子に座り、

• かかとを床につけたまま

• つま先をゆっくり持ち上げる

• 10回程度繰り返す

すねの筋肉を刺激できます。

② もも上げ運動

立位で、

• 片足をゆっくり持ち上げる

• 2〜3秒保持

• 左右5回ずつ

不安定な場合は、壁や机につかまりましょう。

③ 股関節の可動域運動

椅子に座り、

• 片足をゆっくり外側へ開く

• ゆっくり戻す

小さな動きで十分です。

足が上がることで期待できる効果

• 転倒予防

• 歩行の安定

• 外出機会の維持

• 生活の質の向上

歩行能力は、日常生活を支える重要な基盤です。

まとめ|歩行機能は維持・改善が可能です

足が上がりにくい状態は、

「仕方のない変化」ではなく、整えるべきサインと考えることが大切です。

• つま先を意識する

• 太ももを使う

• 股関節を動かす

日々の小さな積み重ねが、転倒予防につながります。

つまずきや歩行不安が続く場合は、

医師・理学療法士・薬剤師など専門職へご相談ください。

安全に歩き続けるために、早めの対策を心がけましょう。

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