2026/05/25

やりすぎは毒——薬剤師ボディビルダーが過疲労で倒れかけた実体験| トレーニング・食事・リカバリーグッズの「やりすぎ」が招いたこと

やりすぎは毒——
薬剤師ボディビルダーが経験した
過疲労の実体験と3つの教訓

はじめに

この記事は
私自身の体験に基づく
個人的な記録です。

症状・経過・回復には
個人差があります。
体の不調を感じた場合は
自己判断せず
医療機関への受診を
お勧めします。

「健康のためにやっていること」が
逆に体を壊していた。

そんな経験を
薬剤師・競技ボディビルダーとしての
視点で整理します。

同じ経験をする人が
一人でも減れば
という思いで
書きました。

最初のサインを見逃した

最初のサインは
体の痒みでした。

「なんか最近体が
痒い気がするな」

その程度に思い
約1ヶ月放置しました。

トレーニングも食事管理も
うまくいっていると
思っていたから。

1ヶ月後には
以下の症状へと
悪化していました。

常時倦怠感。
イライラ・精神不安定。
めまい・耳鳴り。
体の痒みの悪化。

薬剤師として
患者さんの体の変化に
敏感なつもりでいたのに
自分のサインを
見逃していた。

「まだ大丈夫」という
思い込みと
「認めたくない」という
気持ちが
あったと思います。

原因となった3つのやりすぎ

振り返ると
3つのことを
やりすぎていました。

① トレーニングのやりすぎ

競技に向けて
トレーニングの頻度・
強度を上げ続けていました。

トレーニングは
筋肉に適切な刺激を
与えることで
筋肥大・筋力向上が
起きます。

しかし回復を
上回る頻度・強度での
トレーニングが続くと
コルチゾール
(ストレスホルモン)の
慢性的な過剰分泌が
生じます。

コルチゾールが
慢性的に高い状態では
以下が起きます。

慢性疲労の蓄積。
筋タンパク質合成の低下。
免疫機能の低下。
精神的な不安定。

「頑張るほど
結果が出なくなる」

これがオーバートレーニングの
本質です。

② 食事管理のやりすぎ

増量期のカロリー確保を
意識するあまり
手軽なカロリー源として
パスタ・パンなどの
精製小麦食品が
食事の中心に
なっていきました。

本来意識していた
お米などの
リアルフードから
離れていった結果
以下が起きていた
可能性があります。

精製小麦による
血糖値の急上昇・急降下
(血糖スパイク)。
腸内環境の悪化。
ミネラルバランスの崩れ。

食事管理への
意識が高かったにもかかわらず
その内容が
体を疲弊させていた
可能性があります。

③ リカバリーウェアの過剰着用

回復促進のためにと
リカバリーウェアを
ほぼ24時間
着用し続けていました。

リカバリーウェアは
就寝・安静時に着用することで
副交感神経が優位になりやすい
状態をサポートするものです。

本来は
活動時(交感神経優位)と
安静時(副交感神経優位)の
切り替えが
自律神経の正常な機能です。

24時間着用により
この切り替えが
固定された状態になると
体が活動モードに
切り替われなくなる
可能性があります。

倦怠感の増強という
逆効果になっていた
可能性を否定できません。

「良いものを
多く使えばいい」という
思い込みが
裏目に出た形です。

回復への4つの介入

気づいてから
4つのことを変えました。

リカバリーウェアの着用をやめた。
トレーニング頻度を大幅に落とした。
朝の精製小麦食品
(パスタ)をやめた。
食事量を少し減らした。

特別な治療を
したわけではありません。

「やりすぎていたことを
やめた」だけです。

結果として
倦怠感・痒み・
精神的不安定が
改善していきました。

引き算が
答えでした。

この体験から得た3つの教訓

健康意識が高い人ほど
やりすぎのリスクがある

トレーニングも
食事管理も
リカバリーグッズも
すべて「体のため」という
善意で始めています。

しかし「体のため」が
「体への過負荷」に
転じるラインが
存在します。

そのラインは
個人・時期・
コンディションによって
異なります。

体の小さなサインを
見逃さない

体は必ず
サインを出しています。

「なんかおかしい」という
感覚を
「まだ大丈夫」で
上書きしないこと。

小さなサインを
早期に捉えることが
重症化を防ぎます。

引き算の視点を持つ

「何かを足す」ことより
「やりすぎていることを減らす」
という視点が
重要な場面があります。

体のコンディションが
崩れているときは
まず「引く」ことを
考えてください。

まとめ

この体験を通じて
改めて実感したことがあります。

薬剤師として
患者さんに伝えていることを
自分自身が
実践できていなかった。

「体の声を聞く」
「小さなサインを見逃さない」

これは
自分自身にも
向けられた言葉です。

健康意識が高いことは
素晴らしいことです。

ただその意識が
「やりすぎ」に向かったとき
体は必ず
サインを出しています。

そのサインに
素直に従うこと。

それが
長く健康でいるための
現実的なアプローチです。

※この記事は個人の体験に基づくものです。
症状・経過・回復には
個人差があります。
体の不調が続く場合は
自己判断せず
医療機関への受診をお勧めします。

───
北川 俊一(薬剤師 / スポーツファーマシスト)
Well Lab — well-lab-kitagawa.net

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