はじめに
「薬を飲んでいるから
大丈夫」
「サプリを摂っているから
栄養は足りている」
こうした
考え方をお持ちの方が
少なくありません。
薬は
体の機能を
助けることができます。
しかし
体を構成する
材料そのものを
補うことは
できません。
筋肉・骨・血液・
ホルモン・免疫。
これらすべての
材料は
食事から
供給されます。
第2回は
その材料を
毎日シンプルに
揃えるための
考え方を
整理します。
各身体組織の
材料と食事の関係
筋肉
主要な材料:
たんぱく質。
たんぱく質が
継続的に
不足すると
筋肉量の
低下につながります。
骨
主要な材料:
カルシウムと
たんぱく質。
カルシウムの
吸収には
ビタミンDも
必要です。
血液
主要な材料:
鉄と
たんぱく質。
鉄の継続的な
不足は
貧血・倦怠感に
つながります。
ホルモン
主要な材料:
脂質と
たんぱく質。
脂質を
過度に制限することで
ホルモンバランスの
乱れが生じる
可能性があります。
免疫
主要な材料:
たんぱく質。
腸内環境が
免疫機能と
深く
関連しています。
薬が補えないもの
薬は
体の特定の機能を
助けることができます。
しかし
体を作る
「材料そのもの」を
補うことは
できません。
血圧の薬は
血圧を
下げる
助けをします。
しかし
血管の材料となる
たんぱく質・
ビタミンCは
食事から
摂る必要があります。
骨粗鬆症の薬は
骨の溶け出しを
抑制する
助けをします。
しかし
骨の材料となる
カルシウム・
たんぱく質は
食事から
摂る必要があります。
薬は
食事という
材料の供給という
土台の上に
乗るものです。
食事から
材料が
供給されていて
初めて
薬が
本来の力を
発揮できます。
薬剤師として
伝えたいこと
服薬指導の現場で
「薬を服用していれば
食事は
どうでもよい」という
認識の方に
よく
お会いします。
薬は
体を助ける道具です。
体を作る材料は
毎日の食事から
しか来ません。
ご飯・味噌汁・おかず。
この食卓が
毎日
体の材料を
補給し続けています。
薬は
その材料が
揃った体の上で
最大限の
効果を
発揮します。
シンプルな3つで
体の材料は揃う
栄養管理を
複雑に
考える必要は
ありません。
ご飯・
具沢山の味噌汁・
おかず。
この3つで
体の主要な
材料は
ほぼ揃います。
ご飯
体と脳の
エネルギー源として
機能します。
エネルギーが
不足すると
体はたんぱく質を
エネルギーとして
利用し始めます。
筋肉の材料が
エネルギーに
使われてしまう
状態です。
ご飯を
しっかり食べることが
たんぱく質を
体の材料として
守ることにも
つながります。
具沢山の味噌汁
味噌は
発酵食品として
腸内環境の
整備に
貢献します。
そこに
野菜・きのこ・
わかめ・豆腐などを
加えることで
食物繊維・
ビタミン・
ミネラル・
たんぱく質を
一杯で
複合的に
補給できます。
具材を
変えるだけで
毎日異なる
栄養素を
補給できます。
「具沢山にする」
それだけで
栄養の質が
大きく
変わります。
おかず
たんぱく質源を
一品
選ぶだけで
十分です。
肉・魚・卵・
豆腐・納豆。
どれでも
構いません。
高価な食材でなくても
卵・豆腐で
十分なたんぱく質が
摂れます。
「完璧なおかず」より
「毎日続けられる
おかず」の方が
価値が
高いです。
3つの役割の整理
ご飯
→ エネルギーを作る
(炭水化物)
具沢山の味噌汁
→ 腸を整え
ビタミン・ミネラル・
食物繊維を補う
(発酵食品+複合栄養)
おかず
→ 体の材料を補う
(たんぱく質・脂質)
この3つが
毎日の食卓に
揃っていれば
筋肉・骨・血液・
ホルモン・免疫の
材料は
ほぼ揃っています。
現場と自分の経験から
競技ボディビルに
取り組む中で
「体を作る材料」への
意識が
非常に高くなります。
突き詰めると
結局
ご飯・具沢山の味噌汁・
おかずという
基本の食卓に
行き着きます。
試合期も
オフ期も
この土台は
変わりません。
サプリメントは
この食卓で
補いきれない部分を
補助するものです。
食卓が先で
サプリは後。
この順序は
常に
変わりません。
まとめ
筋肉・骨・血液・
ホルモン・免疫。
これらすべての
材料は
食事から
供給されます。
薬は
体の機能を
助けることができますが
材料そのものを
補うことは
できません。
ご飯・
具沢山の味噌汁・
おかず。
このシンプルな3つを
毎日続けることが
体の材料を
供給し続ける
最も現実的な
方法です。
複雑に考えず
この3つを
揃えることから
始めてください。
次回(第3回)は
「栄養は足し算ではなく
バランス」について
解説します。
栄養・食事についてご不明な点は
お気軽にご相談ください。
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北川 俊一(薬剤師 / スポーツファーマシスト)
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